なぜ、小説、ドラマ、漫画など

あらゆるヒーロー、ヒロインは、

困難に立ち向かわなければいけないのか。


なぜ、ヒーロー、ヒロインには、

運が悪いとしか言いようがないことに、出会ってしまうのか。


本当に幼い頃から、物語がすきで、

だからこそ、

ヒーロー、ヒロインが 困難に遭わないで

幸せに過ごせる物語を、よく想像していました。

でも、それって、物語が終わってしまうって、ことなんですよね。

どうやっても、うまく想像できませんでした。

なので、困難があるから、ヒーロー、ヒロインになれるんだな、

と、変に納得して、大人になったように思います。


この、変に納得して、

というのは、今だから言えることで。

なぜなら、心理学を勉強していくうちに、

その謎が、少し解けたからです。


人は、十人十色 1人として、同じ人はいません。

でも、その無意識の根底には

多くの人が共感できる思いがあるそうです。


物語は、その無意識の共感できる思いを生み出すものが

世代を経て、多くの人に愛されるそうです。


その大鉄則が、ざっくりいうと、

やむを得ず旅立つ

様々な困難にであう。

成長して、元の場所に帰ってくる

だそうです。

これを聞いて、すんなり納得したこと

あぁ、なんでハリーポッターは、あの 居たくない家に帰ってこなくてはいけないのか。

なぜ、指輪物語は、ホビット庄で物語がおわるのか。

なぜ、ゲド戦記のラストがああなるのか。

日本の昔話も、なんで 与えていながら、取り上げるのか。

全部全部、そうだったのか~と 腑に落ちました。


同じ場所に戻ってくる。

でも、同じ自分ではない。

だから、見えてくる景色もちがうんですよね。

それが、心の成長 または、心を豊かにしたことなのかな、と。


そして、もう一つおもったことは、


「踏み出してしまったら、戻れないこと」

戻ったとしても、そこは元と同じではなくて、

だからこそ、前を向いて進むしかないんじゃないかな、と。


そして、自分が過去にショックをうけた小説のラストは、

戻ってこれなかった

ことが、納得いく物語だったからかな、とも思いました。

古城の迷路 という物語では、

主人公は 新たな、決して戻れない世界へ、旅立ちます。

指輪物語も、ラストのラストで、

主人公は、帰れない世界への旅立ちを選びます。

(その時の主人公のセリフが、秀逸だと思うし、心に残ります)


物語を通しても、人は学びます。

何もない、平穏な人生


それは、幸せと言われているけれど、

本当はそうじゃないのかな、と思います。


また、それは傍から見た評価でしかなくて、

その本人には、経験、困難の選択肢が山ほどあるのだと思います。

それをどう選んでいるのか、ということだと思います。


たくさんのことに遭遇して、

その中から、自分で選択して

幸福や 困難

心を揺さぶるものすべてに出会いながら、

魂を豊かにして、

そして、

戻ってくる。
出会い方、選択の仕方は別にして、

これを 誰しもが日常で繰り返しているんだな、と。


ずっと、運のいい、嫌なことに出会わない、

出会っても、うまくかわせる人生が、

頭のいい、幸運な人生だと思っていました。

失敗は避け、争いは回避して、

そのためには、やりたい気持ちも、言いたいことも抑えて。


でも、それじゃ、成長できない。

自分が豊かになれないんだな、と思うようになりました。


なので、

今は 習い性になっている


状況をみてスルーする

波風をたてない

本音をいわない


をしないように 心がけています。

なかなか 習い性にまでなっているので、難しいですけど、ね。

でも、より成長したいなって思うんです。

youko