私には、大切な三人の天使がいます。

私の人生に深く関わり、良い影響を与え続けてくれる

守護天使のような友人達です。



今日はその一人、Hのお話です。

Hは中学校からの友人。

まさに青春を共に過ごし、酸いも甘いも共有してきた存在です。

彼女が小さな頃からお父さんは病気で働けず
代わりにお母さんがずっと働きに出ていました。

長女だった彼女は家の事を手伝い、
下にいる3人の弟の面倒をみて過ごす日々だったそうです。

「小・中と、ふと漠然と<死にたいな。楽になれるかなぁ。>
 という感情に囚われることが何度もあった」

と後に話してくれたことがあります。


傍から見ても生活は大変そうでした。


ですので、学生時代お小遣い稼ぎでバイトをする私と違って、
彼女は常に真剣に2つ3つのバイトを掛け持ちし、
いろいろと経験を積んでいました。

「自立すること」

そして

「自分の自由、自分だけの自由を手に入れること」

それを常に目指していた彼女は、とても大人に見えました。


そして早くに結婚し、その後すぐに父母を亡くします。

その頃から彼女は育児、私は仕事と、生活環境が違い過ぎ、
あまり会うこともなくなったのでした。


そして、その後、
本当にこれでもか!というほど、
次から次へと大変な事が彼女を襲ったそうです。


それから暫くして・・・

何故か私がダンスインストラクターとして20年を経て、
いよいよ心理の仕事を開始し始めたその時に、再会することとなりました。


そして、彼女は素晴らしい変貌を遂げていました。

まるでそれまでもずっと一緒に居たかのように
なんの躊躇もなく深い思いを吐露してくれました。


―自分の人生が繰り返し大変な事に見舞われると、すごく苦しいのに

  どこかで<これが当たり前だ。順当だ。>と思っていた自分がいたの。

  もうやめた!!私は私の幸せを自分で創っていくことに決めたんだ!


そしてその後、どんなに大変な事が起ころうと
決してあきらめず、目の前の 今やるべきことを淡々とこなしているH。


結婚28年目にして、一昨年、

そんなH家族が都内に新築の家を建てました!

一から築きあげた、その立派な家を見、

今までの様々な苦労を思い、涙が出ました。

「本当に良くやったね!!」



そしてその家に、糖尿病を患い、失明してしまった弟を引き取ったH。

「主人には感謝してもし切れない。子どもたちにもね。」

と言い、全く愚痴も言わず、
相手のあることでも相手を悪く言うことなど絶対にしない。

むしろ、そんなになるまで人を信じられず

誰にも頼ることができなかった弟が不憫だと。

―全ての責任は本人にあるけれど、それを今責めてもせん無い事。

  せめて、亡くなる時には一人ではないんだよ、

  ってことだけでも味わってくれたら。

と、やるべきことを日々淡々とやり抜いています。


本当の愛とはどんなものなのか

人としての崇高な姿

『本物』の持つ強さ



傍らにい、そんなことをいつも学ばせてもらっています。

そして私の事もその深い慈愛をもって、いつも支えてくれています。


自分の全てを受け入れてくれる存在がいるということ・・・

それはものすごく大きな力になります!


kimiko