「ほめられたことなんて生まれてから一度もないですよ」

 

そうつぶやいたのは高学年の男の子。

 

とあるテストに合格して、字もとてもきれいだったし

 

「すごいね、がんばったね!」と大いにほめて、

 

「お家でもほめてもらえるね」と声をかけたら、冒頭の発言。


 

それも、暗さはなく

 

「家のお母さん、厳しいんですよ。」って。

 

もう仕方ない、あきらめてますから…みたいな

だから向上心をむき出しにするなんてことがありません。

 

子どもってとってもわかりやすく

 

がんばるぞー!とスイッチが入ったなと

感じるときがたくさんあるのですけれど。

 

モチベーションがあがったら必ず良い方向に伸びていくのに。

 

このあきらめムード…?

 

むしろ会話を楽しんでいるようなところもあります。

 

コミュニケーション上手なんです。

 

そんなに大人にならなくてもいいのにね。

 

 


「僕はほめると伸びるタイプだよって伝えてみたら?」と言ったら

 

「そんなこといったら、そんな甘くないっておこられますよ」ですって。


 

 

確かに厳しさも必要ですが、バランスなのかなー。

 

頑張っても頑張っても、まだまだ足りないと言われ続けることが

 

バネになるタイプもいるのかもしれません。

 

昔のスポ根漫画みたいに?

 

それでも要所要所で認めてもらえる瞬間がないと

 

なんだか張りつめたまま突っ走って、

 

何かの衝撃でぽきっと折れてしまう時が来るような。

 

だから彼のように、ちょっと力を抜くことで

 

自分を追い詰めずにすませている場合もあるでしょう。

 

お母さんは叱咤激励で頑張ってほしいと思っているでしょうに?


自己肯定感をもってもらうには逆効果かも

 

生まれてから一度もほめられたことがない、というのは

 

ちょっと大げさだったのかもしれません。

 

赤ちゃんの頃は、ハイハイしたり、つかまり立ちをするだけでも

 

大いに褒められたのではないかしら。

 

本人の記憶にはないとしても。

 

 

ほめるって難しいです。

 

特に自分の子どもは。

 

お互いの関係が近すぎて、どちらも素直になれなかったり。

 

でも子どもが小さい時ほど、

 

お母さんの言葉がけひとつでガラッと変わる、

 

そんな風に感じます。


 

ほめられる=認められる

 

自分の存在を大事に思える。


 

心がじわーっと緩んで、何とも心地いい瞬間のはず。


いつも厳しいお母さんが、突然ほめてくれたら

 

どんなに嬉しいでしょうね?

 

子どもを一番伸ばせるのは、やっぱりお母さん。

 

あれこれと考えすぎずに

 

一瞬でも心が動いたら、そのことだけをほめる。

 

ここはいいけど、ここはダメ、みたいなのは無しで(笑)

 

つい、言いたくなるところをぐっと押さえて!

 

それを習慣にするといいなぁと思います。


そうそう、自分のパートナーに対しても

 

私もずっと実践中です!



miwako