思い出話です。

子どもたちがまだ保育園に通っていたころ…

ケーキをつくることにしたのに
いざ始めようとしてみたら
小麦粉がわずかしか残っていませんでした。

歩いて2分のところにコンビニがあります。
小さいサイズの薄力粉があるはず。
そこまでだったら兄と妹、
2人でお買い物にいけるかな?
お店の人も親切だし。

私はまだ赤ちゃんだった末っ子とお留守番。
ケーキ作りの準備をすすめていました。

ついでに何を頼んだか忘れてしまいましたが
2人が息を切らせて帰ってくると
「小麦粉はなかったー!」と残念そう。

そうか、小麦粉ではなく薄力粉というべきだった。。。

「こういう袋のなかった?」
と家にあったものを見せると

「それ、あったよー。
 クッキー・ケーキってかいてあるから
 絶対これだって言ったのに
 お兄ちゃんが違うっていったんだもん」

妹はちょっと不満そう。

「だけど、クッキー・ケーキ・うどん
 って書いてあるんだよ。
 小麦粉じゃないし!」

お兄ちゃんは、お兄ちゃんなりの考えがありました。

私は、なんだかお店の中での
ふたりのやりとりを想像して
楽しくなってしまいました

「ごめん、ごめん、
薄力粉って言わなかったママがいけないよね。
ケーキとうどんの材料がおなじだなんて
びっくりしたねー」

いっぱい頭を使って考えたんだね。
お店の人には聞けなかったか。
まぁ仕方ない。

それでも、小麦粉以外の買い物は
(たしかお菓子だったかしら)
ちゃんとできたので
2人とも満足そうな様子でした。

はじめて2人でいったおつかいだったし♪
冒険気分だったのでしょうね。


「じゃぁ今度はSちゃんのこと見ててあげて。
ママがぱっと買ってくるから!」

そう言って私も徒歩2分、走れば1分のお買いものへ。

そして、みんなでわいわい言いながら
いちごのケーキをつくりました。
あれはクリスマスの頃だったかしら?
1月のパパのお誕生日だったかしら?

このできごとは、当時、小麦粉事件として
話のネタにしていました

お買い物をお願いして、
その結果だけ見たら失敗なのだけど
覚えたてのひらがなを読んで
一生懸命考えたのは
なんてすごいことなんだろう!

大人から見たら簡単そうなお買い物も
子ども目線でちゃんと伝えてあげないと
難しくなっちゃうんだなぁ。
これは私の反省。

2人の性格もそれぞれだけど
最後にお兄ちゃんをたてたのも偉い。
けっこうお兄ちゃんを信頼しているかも?
「買わない」決断をくだした兄も頼もしい!

なぁんて、親ばかですけどね。

あー、このときさらに思い出したものです。
10歳くらいのとき、
カツ3枚(お肉屋さんでその場で揚げているやつ!)を
頼まれて、いそいそ自転車で買い物へ。
今はなき、商店街、
母としょっちゅうお買い物に行っていたお店です。

ところが「カツ」というお品書きはどこにもなく…
いつも食べているカツが、とんかつだって
わかっていなかった私は、
とんかつは高級品のはずだから違う?と思い
違うだろうなー、でもおかずがなくても困ると、
イチかバチか
安いハムカツを買って帰ったのでした。

人生初のハムカツ。

でも母には全くおこられませんでした。
お兄ちゃんには、「何やってんだよー」って
言われた気もしますが、
「たまにはハムカツもいいかもね」みたいな
流れになり…
居心地の悪さはいっぺんになくなりました。

失敗したことより
一生懸命考えたことを
認めてくれてたんだなぁ。
きっと自然体で、まぁ仕方ないと
思っただけとも言えますが。

母にしてもらったことが
私の中でも自然と生きているのかもしれません。
ありがたいことです。

小麦粉事件の前に、ハムカツ事件あり!
でした~