<2012年10月20日 記>

子どものための絵画セラピーは今のところ、小学生が対象となっています。

講師とアシスタントがしっかりと関われる5~6名のグループでおこないます。

今日は未体験の方のためにプログラムの流れをちょこっとご紹介しますね♪


*はじめての場所、ちょっと緊張しながら到着。

 まずは、今日呼ばれたい名前を名札に書いて(イラストも描いちゃったり自由に!)

 持ちものの確認。

 (鉛筆・消しゴム・色鉛筆・クレヨン・ミネラルウォーター・バスタオルかヨガマット)

 お母様方には講師からお話があり、その後お子さんとは、しばしお別れです。


*気持ちをほぐすために、おしゃべりしたり、カードゲームなどで遊びます。

 (誰かの迷惑にならない限り、今日はすべてをまるごと受け止めてもらえる日です!)


*講師とともに、年齢や興味にあわせたゲームや他己紹介、カラーセラピーなどおこない

 徐々にお友達のことがわかるようになり、気持ちもほぐれてきます。

 明るくてめちゃくちゃ楽しい kimi先生ですが、わがままや意地悪は通用しません。 

 褒めるところは褒め、いけないところはきちんと伝えます。

 すると子どもたち、見事にそれを受け止め、みるみるうちに素の自分がでてくるのです。

 安心してお話をしたり、心から楽しめるようになってきます。

 強がっていた子がとても素直になったり、

 控えめな印象だった子が自由奔放に生き生きと行動し始めたりなんてことも。

 
 ~私が初めてアシスタントで参加した時には、子どもたちの目が輝きだし
  そこの空気までキラキラと浄化されてくるような不思議な感覚を味わいました!~



*楽しい活動のあとは静の時間。
 
 自分の好きな場所にマットをしいて、ごろんと横になり瞑想タイム。

 この時、選ぶ場所や、寝転がった時の姿勢などからもいろいろなことがわかります。

*水の音や鳥の声などが流れる中、kimi 先生の誘導にしたがって

 いつも大活躍してくれている自分の身体のあちらこちらをさすってあげて

 「ありがとう」「がんばってくれてるね」 と自分をいたわります。

 そしてハイライトは、事前に内緒でお母様やお父様からいただいた

 お子さんへのメッセージ。

 〇〇ちゃん、と一人一人呼びかけて、短いメッセージを届けます。

 瞑想の中で受け取るメッセージは、すとんと心に届いて、

 にこっと笑う子や、涙がすっと流れる子、照れくさくてしょうがない感じの子などなど。

 瞑想がとけて、起きる時には、なんだかみんな生まれたての卵のようなピュアな笑顔!



*この後いよいよ絵を描く時間。

 またまた好きな場所を自分で選び、先生の出してくれたお題の絵を描きはじめます。

 ここでいつも本当にびっくりしてしまうのが、子どもたちの集中力。

 ほとんどの子が一言もしゃべらずに、一心不乱に絵を描くのです。

 とてもリラックスした状態で描く絵だからこそ、そこに見事に深層心理が表れます。

 私も大人の絵画セラピーで体験済みですが、

 この描く作業が不思議なほど気持ちよく、どこまでも飛んで行けそうな自由な感覚!

 描ききったときの達成感も実に爽快です。

 しかし、子どもなりにストレスを抱えている場合もありますよね。

 だから描く絵は、さびしい感じの時もあります。

 でも、それを描ききること、出し切ることで、

 浄化されたような気持ちになれるのでしょう。

 「絵を描くのが一番楽しかった」と感想をくれるお子さんも多いです。

 うまい、下手は全く関係ありませんし、

 そんなことにこだわるお子さんは1人もいないんですよ!

 (参加する前は絵はやだなぁといっていても、絵を描くことが癒しになるんですよね)


*最後は今日の感想を聞いたり、自分の描いた絵について説明してもらったり…

 そしてまたアシスタントとお遊びタイム。

 

 ここまで約2時間のプログラムです。

 お母様のお迎えがきたら、休憩タイムをはさんで個別のフィードバック
 (お母様と講師の面談)

 今日の様子や、絵から読み取れることをお伝えします。(おひとり20分くらい)
 
 初めて会うお子さんなのに、なんでここまでわかるの?といった驚きの声や

 もうずっと涙がとまらない方も…

 わかってもらえるって嬉しいことなんですよね。

 そして私たち大人はいろんな心配をしてしまうことがあるけれど

 子どもたちはすごく前向きな魂を誰もがもっていて

 絵に現れるそんな部分に励まされたりもするのです。

 先生のアドバイスもいつも的確!



 このフィードバックの間、お子さんたちはアシスタントがお預かりし

 心ゆくまで遊んだり、おしゃべりしたり、楽しい時間をすごします。

 ストレスから解放され、ありのままの自分にもどったのですから

 楽しくないわけがないですよね。

 帰りたくないーとお母さんを困らせたり、
 
 今度はいつ? また来るね!

 と言ってくれるお子さんがほとんどです。

 

絵画セラピーで得るものってなんでしょう?

お子さんたちには本当に楽しい時間で、なぜか気持ちもすっきり!

素の自分でいいんだよってことを

受け止めてくれる大人がいることを知ってもらう、

この出会いも私たちが本当に大切にしていることのひとつです。


そして親子の絆、温かさを再確認してもらえる機会でもあります。

深層心理を知るって怖いことのようでもありますが

それを知ることで、もっとお子さんのことが愛しくなった

という声をたくさんいただいています。


だから心配事や悩みがあってこられる方も

なんにもないけれどもっと子どもの気持ちをわかりたいと思ってこられる方も

それぞれに意味のあるフィードバックを受け取ることができると思います。


繰り返し参加されて、お子さんも毎回楽しみにしている方、

絵からもお子さんの成長を感じ、励みとされている方もいます。


私の知り合いで、はじめは面倒くさいなぁといっていた高学年の男の子が

家に帰ってからお母さんに、「参加させてくれてありがとう」と伝えたそうです。

何か心に残る体験だったことは間違いないでしょう!

子どもって本当に大人よりも何倍も柔軟で、感性も豊か。

心に響くものがあったら、まっすぐそこに向かって伸びていけるんでしょうね。



そうそう、大人の絵画セラピーもおすすめです。

またいつかご紹介しますね。


今日はここまで。


Miwako